株式会社ドリーム様
2016年に創業30年を迎えた、横浜市港北区新羽町に本社を構える音響会社です。
コンサート・イベント・展示会等の音響業務のほか、近年はスピーカーの自社開発にも力を入れており、
2000年ごろより開発に取り組んできた「平面波スピーカー」が主力商品です。
その他海外の輸入製品や、調音材なども取り扱っています。音にまつわるコンサルティング業務も多数実績があります。
2018年1月に、業務拡大に伴い東京・秋葉原に新事務所を開設いたしました。
音でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
新製品「kindream」
2019年3月発売予定の新製品「kindream」は、3Dプリンターをフル活用して開発しました。
「kindream」は平面波スピーカーの特徴である明瞭度の高さを活かし、拡声した音を聞き取りやすくすることで、対面のコミュニケーションで起こりがちな”聞き取りづらい”というストレスを軽減し、心地よくスムーズな対話をサポートをします。
音がまっすぐ進む平面波スピーカーは指向性をもち、向けた方向以外には聞こえにくいという性質があります。”聞こえ”のサポートのみならず、個人情報をやりとりする窓口業務などにおいての、顧客のプライバシーの保護にも適しています。
詳しくは製品ページをご覧ください。
https://www.dream-pa.jp/kindream
kindream開発秘話
以前から、”聞こえ”に困っている人の役に立つスピーカーの開発に取り組みたいと思っていました。
商品のサイズや形、色合い、音量の大きさや音質など裏付けを探しながら課題を1つずつクリアしていきました。
開発にあたり、この商品の他とは違う特徴(強み)などを明確にし、製品化までにより良い製品へとブラッシュアップするため、親しくさせていただいている業界の方々に相談しました。
当然といえば当然なのですが、同じ業界のプロでも人の数だけ異なる意見があり、中々形が定まりませんでした。言葉のやり取りだけでは伝えたいことを上手く伝えられないもどかしさも感じました。
そのことをきっかけに、低コストで試作品を作りながら段階的に確認しつつ開発を進められたないかと思案していたところ、運よく上島さまに出会うことができました。
3Dプリンター導入の目的
前述の悩みを解決するために導入しました。
3Dプリンターはひらめいたアイデアを最速かつ最低コストで形にすることができる、現状唯一のツールであり、加えてこれまでと比較して製品化までの時間が大幅に短縮できると考えたことが最大の理由です。
3Dプリンターの導入後
3Dプリンターの導入によって、関係者との打ち合わせ時間が約半分になりました。また3Dであればデータを少し直すだけで試作品をこまめに改良でき、すぐに出力して確認できるので、実際の製品の形が出来上がるまでの時間も半分以下になりました。
3DCAD・3Dプリンタの今後の利用について期待するところ
弊社は3Dプリンターの導入により業務を円滑に進められるようになり大変満足しています。その反面、3Dプリンターはまだまだ発展途上な技術であるとも感じます。
データ上ではどんな形も自由自在ですが、3Dプリンターで出力するとなると、機種によって苦手な形や角度があったり、素材により収縮が大きかったりして、現状、データを100%形にできるというわけではありません。
今後もさらにデータに忠実に造形ができるよう、技術が進歩していってほしいと思います。
RIS3Dデザインについて
導入にあたりRIS3Dデザインの上島さまには大変お世話になりました。
3Dオペレーティングの社員教育においては、弊社既存の製品のモデリング教材を作成いただき、マンツーマンで丁寧に指導していただきました。
また3Dの展示会を案内していただき、弊社の使い方にあった機種を複数ご紹介いただきました。その中でいくつか造形サンプルを取り寄せて比較し、Zortrax社のM300を導入しました。(株式会社ドリーム 則行様)
お客様概要
株式会社ドリーム様
神奈川県横浜市港北区新羽町1694-1
設立:1986年
事業内容:音響機器及び関連機器のシステム設計・開発・製作
URL:https://www.dream-pa.jp/